2017年7月2日日曜日

リタイヤリッチは「タイで優雅な年金暮らし」の夢を見るか?

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「タイで優雅な年金生活」の夢が破綻、大惨事も - JB Press という記事が、タイ在住の日本人で話題になった。実際にその通りだと思う部分もあれば、間違っていると思った部分もあるので、感想を記してみたい。

まずこの記事は、話の筋がよくわからない。

A. リタイヤリッチとリタイヤプアの2種類の人々がいて、最近のタイの物価高騰により、リタイヤリッチがリタイヤプアに転落する
B. 「年金支給額6万~8万円の日本での低所得者」がチェンマイに集まっている

という2つの話が混在しており、さまざまな事実が書かれて、なんとなく結論を結んでいる。


まず A については、リタイヤリッチの生活が苦しいと言うのは実際にあると思う。しかしそれは、ここ数年の物価の高騰が原因ではなく、生活スタイルの問題だろう。高級サービスアパートメントに住み、食材は輸入品を買い、夜は居酒屋に行っていたら、生活費は日本よりも高くなる。

ただ、リタイヤリッチからプアに転落するほどではないし、納豆も1パック300円はしないので、少し大げさな書き方だと思う。実際にはこういった転落のケースはあまりないと思う。あるとすれば、物価の高騰が原因ではなく、騙されて財産を失ったなど、何か他に理由があるのではないか。



B については、僕は実際にそういう人を見たことがないのでわからない。ただ、僕が言えることは、記事ではチェンマイの物価の安さが強調されているが、実はバンコク近郊でも物価はほとんど変わらないということだ。ただし、バンコク近郊の物価が安い地区では、周囲に日本人のコミュニティがないため、ある程度タイで生活できる能力がある人でなければ、暮らすのは難しいかもしれない。

それがチェンマイであれば、物価も安く、日本人のコミュニティがあるため、暮らしやすいということはあるだろう。ただし、そういった場所には、記事で書かれているように、日本人を騙そうとする悪い輩もやって来る。そこに住めばトラブルの可能性はあるが、語学もできず経験もない人だと、リスクを覚悟でそういうところに住まざるを得ない。

記事には、「治安も非常に悪い」とあるが、これはそういった特殊な状況下で日本人が騙し騙されているという話であり、それをタイ全体の治安に当てはめるのは無理がある。タイの治安はそれほど悪くない。

記事の最後は、定年後のタイへの移住に否定的な言葉で結ばれている。僕の感想としては、タイで定年ビザを取り、お金を出して日本と同じような環境を構築できるリタイヤリッチなら、タイに移住しても問題ないと思う。しかし、そうでない人の場合は、この記事の通り、定年後に突然移住しても、言葉、食事、医療などが違いすぎて、慣れるのは難しいだろう。

だからといって、チェンマイに来るリタイヤプアが減るとは限らない。月6万円の年金では日本で暮らしていけず、背水の陣でタイに移住する日本人は、これからも増えるかもしれないのだから。

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